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アモルファストランス

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本製品は、一般的に多く流通している変圧とは異なる鉄芯(アモルファス材)を使用した変圧器です。
その鉄芯特性を考慮して、最も有効となる技術設計を行い製作することで、待機電力(無負荷損失)が低減される省エネルギー変圧器となります。
特に待機電力の多いエレベーターやエスカレーター等の昇降機類やATM、自動販売機等の設備については省エネ効率が大きく、環境負荷低減に貢献することが期待されます。
当社では1台1台の製品について個別オーダー品を設計・製作することを得意としており、独自性をもった特殊製品設計のノウハウが豊富に蓄積されています。
本製品では、当社の培った技術や経験を活かし、鉄芯の組み上げ方に工夫がしてあるとともに、取り扱いの難しいアモルファス材にも熟練技術で対応しています。

アモルファス変圧器とは

アモルファス変圧器とは、コアにアモルファス合金を採用した変圧器である。
このアモルファスコアを採用した変圧器は、従来のケイ素鋼板のコアを採用した変圧器と比べると、待機ロス(無負荷損又は鉄損)を大幅に低減(従来ケイ素鋼板比1/5~1/10:当社比)することができるという特長を持っています。

アモルファスコアとは

アモルファスコアは素材にアモルファス合金を用いたものです。
アモルファス合金は、鉄やケイ素、その他のレアメタルなどを原材料に、溶融状態から急速に冷却することで知られる非結晶の個体です。
この急冷により金属は結晶化せず、アモルファス化されたリボンが作られます。
このリボンは、25ミクロンと薄く、且つランダムな原子配列構造になっていますので、原子が規則的に配列した結晶構造のケイ素鋼板に比べ、ヒステリシス損(※1)、渦電流損(※2)が大幅に低減され、損失低減が可能となります。

※1 ヒステリシス損:鉄芯内の磁束が変化することで分子相互間に発生する摩擦損失
※2 渦電流損:磁束の変化で鉄芯内に発生する電流の抵抗損失

アモルファス変圧器の特長

変圧器には負荷に関係なく常時発生する「待機ロス(無負荷損)」と、電気を使用しているときに発生する「負荷損」があります。
この待機ロスを抑えれば、長期的に大きな省エネ効果が得られます。
又工場では一日で電気の使用量が大きく異なるため、グラフのように平均の等価負荷率を計算して最適な変圧器の導入を図る必要があります。